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Claude(クロード)の始め方|宮崎の中小企業経営者が業務活用するまでの完全ガイド2026
AI活用

「Claude を使ってみたいが、何から始めればいいか分からない」 「無料で試せるって聞いたが、有料プランとどう違うのか」 「経営者の自分が試すのはいいとして、社員にどう広げればいいのか」
そんな宮崎の中小企業経営者の皆さまへ。本記事では、株式会社multi-solutionが初心者の経営者をClaude業務活用までご案内する5ステップを、実際の支援現場の知見を交えて解説します。読み終えるころには、「明日から何をするか」が具体的に決まる状態になっているはずです。
本記事は2026年5月時点の情報です。Claudeの料金・機能は変更される可能性があります。最新情報はClaude公式でご確認ください。
Claude(クロード)とは何か?経営者が押さえるべき3つの基本
最初に、Claudeとは何かを30秒で押さえましょう。
Anthropic社が開発、ChatGPTとは違う生成AI
Claudeは、米国の Anthropic 社(サンフランシスコ)が開発する生成AIです。2021年に元OpenAI(ChatGPTを作った会社)のメンバーが設立した、AI安全性研究の専門企業で、AmazonとGoogleからの大型出資を受けています。
ChatGPTと根っこの技術は似ていますが、得意領域と性格が違います。Claudeは「事実と推測を分けて答える」「日本語が自然」「長い文書を一度に読める」という特性が強く、契約書・提案書・分析資料といったビジネス文書の精度が問われる場面で頼りになります。
ChatGPTとの詳細な使い分けは、別記事「ChatGPTとClaudeの使い分け完全ガイド」をご覧ください。
Claudeが得意なこと・苦手なこと
経営者の方が押さえておくべき、Claudeの「向き・不向き」は以下のとおりです。
得意:
- ビジネス文書のたたき台作成(メール、提案書、契約書ドラフト)
- 長文の要約(議事録、契約書、調査レポート、100ページ規模の資料)
- 思考の整理・壁打ち(新規事業の構想、価格戦略の検討)
- 社内ナレッジの集約(Claude Projects機能)
苦手:
- 画像生成(ChatGPT等の方が得意)
- リアルタイム情報の取得(最新ニュース・株価等は別途調べる必要あり)
- 完全な事実確認(最終チェックは人間が必要)
月額3,000円程度から個人で始められる
Claudeには 無料プラン(Free) と 有料プラン(Pro / Team等) があります。経営者ご自身が試す段階なら、無料プランから始めて、本格的に使うならProプラン(月額$20、年契約だと約月$17) が標準的なスタートです(為替により月2,500〜3,000円程度)。
※料金・機能は変更されることがあります。最新情報はClaude料金ページでご確認ください。
【Step 1】Claudeアカウントを作る(5分で完了)
ここから実践編です。アカウント開設は5分で完了します。

無料プラン(Free)と有料プラン(Pro)の違い
経営者が最初に迷うポイントです。ざっくりの違いは以下のとおり。
- 無料プラン(Free):1日あたりのメッセージ数に制限あり、最新モデルへのアクセスは限定的。まず触ってみる段階に最適
- 有料プラン(Pro):メッセージ数が大幅に増え、最新モデル(Claude Opus等)へのアクセスや、Claude Projects機能もフル活用可能。業務で使うなら必須
経営者ご自身がClaudeを試すなら、最初の1〜2週間は無料プランで触り、本格的に業務で使うと決めたらProへアップグレード という流れが現実的です。
アカウント開設の手順
- https://claude.com/ にアクセス
- 「Sign up」または「サインアップ」をクリック
- Googleアカウントまたはメールアドレスで登録
- SMS認証(携帯電話番号)
- 利用規約に同意して開始
Googleアカウントで登録するのが最速です。法人で使う場合は、業務用Googleアカウント(Google Workspace)での登録を推奨します(後で社員に共有・移管しやすいため)。
スマホアプリ vs Webブラウザどちらから始めるか
両方使えます。それぞれの向き不向きは以下のとおり。
- Webブラウザ:長い文書を貼り付ける/ファイルをアップロードする場合に便利。業務利用ならメイン
- スマホアプリ(iOS/Android):移動中にちょっとした質問をしたいとき便利。サブ的に使う
まずはWebブラウザでClaudeを開き、ブックマークしておくことから始めましょう。
【Step 2】最初の1週間で試すべき3つの使い方

「アカウントは作ったけど、何を聞けばいいのか分からない」――最初の壁です。経営者の業務に直結する3つの使い方から試してください。
業務メール・提案文のたたき台作成
謝罪メール、断りメール、見積依頼への返信、提案書の冒頭文。Claudeに「状況」と「相手」を伝えて、たたき台を出してもらうだけで、ゼロから書く負荷が一気に下がります。
例:
取引先A社向けの納期遅延の謝罪メールを書いてください。状況は◯◯、原因は◯◯、対応策は◯◯です。先方の担当者は厳格な方なので、形式的すぎず誠意が伝わる文面で。
経営者が「ゼロから書く」のではなく、「磨き込む・最終調整する」役割に変わります。
議事録・打ち合わせメモの要約
経営会議・営業会議・取引先打ち合わせのメモをClaudeに渡し、「決定事項・宿題・次のアクション」の3区分で整理させます。会議終了から10分前後でアクションリストが整うケースもあります(メモの粒度により異なります)。
例:
以下の打ち合わせメモから、決定事項・宿題・次のアクションを整理してください。 (ここにメモを貼り付け)
経営判断の壁打ち相手として使う
新規事業の構想、価格戦略の見直し、採用方針。経営者の頭の中にある考えをClaudeに話して、論点・リスク・想定顧客像を整理してもらう使い方です。深夜でも休日でも対応してくれる「思考の伴走者」として機能します。
3つとも、まずは 「完成版を求めず、たたき台を出させる」 発想で使うのがコツです。
【Step 3】Claude Projectsで「自社専用AI」を作る

Step 2に慣れたら、次は自社専用AIアシスタントの構築です。Claudeの最大の価値はここにあります。
Projects機能で何ができるか
Claude Projects は、特定のプロジェクトごとに資料を読み込ませておき、その文脈で会話できる機能です(Free プランからすべての有料プランで利用可能、ただし利用回数や読み込めるファイル量はプランによって異なります)。
たとえば「就業規則Project」を作って就業規則ファイルを読み込ませておけば、社員から「経費上限はいくら?」「お盆休みの申請って何日前まで?」と聞かれたとき、自社のルールに沿った正確な答えが返ってきます。
最初に読み込ませるべき自社資料3つ
経営者が最初に作るProjectとして、以下の3つを推奨します。
- 就業規則・社内ルール集 — 社員からの質問対応に絶大な効果
- 営業トーク・提案資料テンプレート — 営業担当者の質問対応・たたき台作成に
- 業務マニュアル・手順書 — 新人教育・属人化解消に
これらをアップロードしておけば、Claudeが「御社のルールに沿った答え」を返してくれるようになります。
社員に共有して使ってもらうコツ
Projectは作っただけでは使われません。社員が「いつ・どんな質問に・どう使うか」を具体例で示すことが大切です。
たとえば、就業規則Projectなら「経費精算で迷ったとき」「有給休暇の申請ルールで迷ったとき」「お盆休みの取り方で迷ったとき」と、よくある業務シーンとセットで案内すると定着します。
【Step 4】社員にClaude活用を広げる方法
経営者が1人で使い込んで成果を実感したら、次は社員への展開です。ここで失敗する企業が多いので、正しい順序を押さえてください。
「全員に同時展開」は失敗パターン
「便利だから全社員にIDを配って使わせよう」――これが最も失敗するパターンです。
理由は明確で、社員には「使う動機」と「使い方の見本」がないから。配っただけでは3か月後に誰も使わなくなります。
推進担当者を1名育てる
成功する企業がやっているのは、「社内でAI活用を教えられる人材を1名育てる」 ことです。経営者の右腕、または現場のキーパーソン(30〜40代の課長クラス)から1名選び、経営者と一緒にClaudeを使い込んでもらう。
3か月後にその担当者が同僚に教えられるようになれば、社内展開が回り始めます。詳しくは「宮崎の中小企業経営者がClaudeを使うべき5つの理由」もあわせてご覧ください。
厳選プロンプト集を共有する
社員がClaudeを使い始めるとき、最大の壁は 「何を、どう聞けばいいか分からない」 ことです。これを解決するのがプロンプト集――業務でそのまま使えるプロンプトのテンプレートを社内で共有する仕組みです。
弊社のClaude導入支援では、契約者向けに業務別の厳選プロンプト集(NotionにまとめたもののURL)を提供しています。社員全員が同じプロンプト集にアクセスできることで、社内全体のAI活用が一気に進みます。
社員研修費用には、人材開発支援助成金で生成AI研修費を最大75%助成 が活用できる可能性があります。AIツール導入費にはデジタル化・AI導入補助金で最大450万円 も活用できるケースがあります。
【Step 5】成果を測定して経営判断に組み込む
最後のステップは成果測定です。「使っている気がする」では経営判断に組み込めません。
時間削減効果の測り方
経営者ご自身と推進担当者で、月初に「今月Claudeで効率化したい業務」を3つ選び、月末に「実際に削減できた時間」を記録します。
例:
- 議事録作成:90分→15分(75分短縮)×月8回 = 月10時間削減
- 提案書たたき台:120分→30分(90分短縮)×月4回 = 月6時間削減
- 顧客対応メール:30分→5分(25分短縮)×月20回 = 月8.3時間削減
合計で 月24時間(=3日分)の削減 が見えてくると、経営判断に確信が持てます。
月次でレビューする習慣
経営者と推進担当者で 月1回30分の振り返り を習慣化してください。次月の優先業務、社員からの困りごと、新しいプロンプトの共有――これだけでAI活用が継続的に育ちます。
次のステップ(業務改革ロードマップ)へ
ここまで進めば、Claude活用は 「個人の便利ツール」から「経営戦略の一部」 に昇格します。次のステップは 業務改革ロードマップ――半年〜1年スパンで、どの業務をAI化するかの全体設計です。
このフェーズに進む経営者の方には、弊社の Claude導入支援サービス(3プラン+単発相談) が伴走パートナーとして活用いただけます。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. ChatGPTと両方使うべき?
併用がおすすめです。長文処理・業務文書・社内ナレッジ活用は Claude、画像生成や音声機能は ChatGPT、と用途で使い分けます。詳細は「ChatGPTとClaudeの使い分け完全ガイド」をご覧ください。
Q2. セキュリティは大丈夫?
AnthropicはAI安全性を最優先する設計思想で、有料プランの入力データはモデル学習に使われない設定が可能です。ただし、機密度の高い情報(個人情報・契約書原本)の扱いには社内ルール整備が必要です。
Q3. 機密情報はどこまで入れていい?
「外部に漏れたら困る情報は入れない」が基本ルールです。具体的には:
- ✅ 入れてOK:一般的な業務メール、社内マニュアル、公開済の提案書、議事録の概要
- ⚠️ 慎重に:取引先固有名詞、社員の個人情報、給与情報
- ❌ 入れない:顧客の個人情報(連絡先・住所)、契約金額、未公開の経営情報
導入時にこの「社内利用ルール」を一緒に整備することが重要です。
Q4. 無料で始めるか、有料からか
まず無料プランで1〜2週間試すことを推奨します。経営者ご自身が「これは業務で使える」と実感してから有料プランへ移行する流れが安全です。
Q5. 社内で誰が推進担当者になるべき?
「業務に詳しく、学ぶ意欲のある30〜40代の課長クラス」 が最適です。AIに詳しくなくても問題ありません。逆にAIに詳しくても自社業務を知らない人は不向きです。
Q6. 業種固有の使い方の例は?
業種別の活用例:
- 製造業:作業手順書のAI化、品質チェックリストの整備、安全教育資料の作成
- 建設業:見積書作成、施主向け説明資料、施工計画書のたたき台
- 小売業:顧客対応メール、販促文案、商品説明文の量産
- 士業:契約書ドラフト、税法・労務相談の論点整理(最終判断は専門家)
業種固有の使い方は、無料相談で詳しくお話しできます。
宮崎での対面サポート|ATOMica宮崎で相談可能
「記事を読んで分かった気はするが、自分でやれる気がしない」――そんな方は、宮崎で対面相談できる伴走パートナーをご活用ください。
株式会社multi-solutionは 宮崎市のコワーキング施設「ATOMica宮崎」 を拠点に、対面でのClaude導入相談・社内研修・運用支援を行っています。Zoom だけでは伝わらない「経営者の本当の困りごと」を、顔を合わせて整理できます。
サービスの詳細は「宮崎の中小企業向けClaude導入支援|3プラン+単発相談」をご覧ください。まずは30,000円の単発相談から、月額契約前の方向性確認も可能です。
まとめ|まず1人が使い始めることから始まる
Claudeの始め方は、難しく考える必要はありません。経営者ご自身が1人で使い始める――これがすべての始まりです。
5ステップを再掲します:
- Step 1:アカウントを作る(5分)
- Step 2:最初の1週間で3つの使い方を試す
- Step 3:Claude Projectsで自社専用AIを作る
- Step 4:推進担当者を1名育てて社員展開
- Step 5:時間削減効果を測定して経営判断に組み込む
「全部やる」ではなく、まずStep 1から。今日アカウントを作って、明日1つの業務で試す。それだけで、3か月後には景色が変わっています。
宮崎で対面相談できるパートナーをお探しの方は、まずは無料相談からお気軽にどうぞ。
執筆者
株式会社multi-solution 宮崎県宮崎市を拠点とする生成AI導入支援の専門会社。コワーキング施設「ATOMica宮崎」を活動拠点に、中小企業経営者向けにClaudeを中心としたAI活用コンサルティング・社内研修・社内人材のOJT育成支援を提供しています。代表は宮崎AI経営Labも運営。
