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AIで顧客アンケート・口コミを分析する方法|中小企業のVOC活用【2026】
AI活用

「アンケートの自由記述、たまる一方で全部読めていない」「Googleマップや食べログの口コミに、毎回どう返信するか迷う」「せっかく集めたお客様の声を、結局”なんとなくの印象”でしか使えていない」――宮崎の経営者やご担当者から、こうした「顧客の声を集めたのに、活かしきれていない」という相談をよくいただきます。
アンケートや口コミは、お客様が時間を使って書いてくれた、お金では買えない貴重な情報です。けれど、星の数(点数)は集計できても、自由記述(フリーアンサー)の文章をひとつずつ読んで、傾向や改善点にまとめるのは、本当に骨の折れる作業。100件、200件とたまると、もう手がつけられません。
そこで役立つのが、AI(ChatGPTやClaude)です。バラバラの感想を自動で仕分けする、全体の傾向を3行にまとめる、改善すべき点を抜き出す――この3つは、いまのAIがとても得意とする作業です。この記事では、アンケート AI 分析を実務で使えるようにするために、①なぜ顧客の声こそAI向きなのか(VOCとは)②AIに任せられる範囲③自由記述を分析する基本3ステップ④コピペで使えるプロンプト集⑤Excel・スプレッドシートと組み合わせた集計のコツ⑥注意点を、はじめての方にも分かるように解説します。AIをまだ使っていない方は、宮崎の経営者向けClaudeはじめ方ガイドから始めると迷いません。
なぜ「顧客アンケート・口コミ」こそAIに向いているのか(VOCとは)

アンケートの自由記述や口コミには、ある共通点があります。それは「一つひとつは短い文章で、書き方も内容もバラバラ」だけれど、「全部まとめて見ると、いくつかの”よく言われること”の山に分かれる」ということです。
たとえば飲食店なら「料理がおいしかった」「店員さんが親切だった」「待ち時間が長い」「駐車場が分かりにくい」――言葉は人それぞれでも、ほめている点と、不満の点は、だいたい同じ”かたまり”に整理できます。この「たくさんの自由な文章を、意味のかたまりに仕分けして、要点にまとめる」作業こそ、AIが最も得意とする領域です。
こうして集めた顧客の声を、商品やサービスの改善に活かす取り組みを、マーケティングの世界ではVOC(ブイオーシー/Voice of Customer=顧客の声)と呼びます。難しく考える必要はありません。「お客様の声を集めて、ちゃんと読んで、次に活かす」――その”読んでまとめる”部分をAIに手伝ってもらう、というだけのことです。AIが向いている理由は3つあります。
- バラバラの文章を、テーマごとに仕分けできる:100件の感想を渡せば、「味について」「接客について」「価格について」のように、自動でグループ分けしてくれます。全部読んで分類するという一番大変な工程をAIが肩代わりします。
- 全体の傾向を、短くまとめられる:「良い点・悪い点を3つずつ」のように頼めば、何百件もの声から要点だけを抜き出してくれます。経営会議や朝礼で共有できる長さに整います。
- 改善のヒントを、具体的に抜き出せる:「お客様が不満に感じている点と、その改善案」を頼めば、ただの集計で終わらず、次の一手まで提案してくれます。
つまりAIは、顧客の声の「読み手」であり「整理係」です。あなたは集めた声を渡し、出てきた要約を確認して、どう動くかを決める。この役割分担、すなわち顧客の声 AI 分析の第一歩が、眠っていたアンケートを「使える情報」に変えます。
AIに任せられる範囲と、人がやるべきこと

便利とはいえ、何でもかんでもAIに丸投げしてよいわけではありません。アンケート 集計 AIとして任せられる作業と、人が判断すべきことを、先に整理しておきます。
AIが得意(任せてよい)
- 自由記述をテーマごとに分類する(味・接客・価格・立地…)
- たくさんの声を良い点・悪い点に要約する
- 「よく出てくる言葉・話題」を拾い出す
- 感想がほめている/不満/どちらでもないのどれに近いかをざっくり判定する(感情分析)
- 口コミへの返信文のたたき台をつくる
人がやるべき(最終判断)
- どの改善を実際にやるかの意思決定
- 件数や点数など数字の正確さの最終確認
- クレーム対応で、実際にお客様へ返す言葉の最終チェック
- 少数だが重大な声(例:衛生・安全に関わる指摘)を拾い、優先する判断
ポイントは、AIは「読んで・分けて・まとめる」までの下ごしらえ係だと割り切ることです。「何を大事にして、どう動くか」という経営判断は、お客様と現場をいちばん知っている人間が握る。この線引きをしておくと、安心してスピードだけAIに上げてもらえます。
自由記述を分析する基本3ステップ
実際の進め方は、とてもシンプルです。①材料を用意する→②AIに渡して仕分け・要約させる→③対話で深掘りする、の3ステップです。
ステップ①:材料(声)を1か所に集める
まずは分析したい声を、テキストの形でまとめます。アンケート用紙なら、自由記述の欄を入力(または書き起こし)して、ExcelやGoogleスプレッドシートに1件1行で並べるのがおすすめです。Googleフォームやネットショップのレビュー、Googleマップの口コミなどは、もともと文字データなので、そのままコピーできます。個人名や電話番号など、誰の声か分かってしまう情報は、この段階で消しておくと安心です(理由はH2-6で後述します)。
ステップ②:AIに「仕分けと要約」を頼む
集めた声をAIに貼り付けて、「どう分けてほしいか」「どんな形でまとめてほしいか」を伝えます。たとえば「次の口コミを、テーマごとに分類して、良い点と悪い点を3つずつにまとめて」のように頼むだけ。具体的な指示文(プロンプト)は次のH2-4でそのまま使える形にしています。
ステップ③:対話で深掘りする
一度まとめてもらったら、そこで終わりにせず、会話を続けて掘り下げます。「いちばん多かった不満は何?」「その不満への改善案を3つ出して」「逆に、いちばん喜ばれている点は?」と質問を重ねると、ただの集計が”次の打ち手”に変わっていきます。AIとの分析は、一発勝負ではなく、壁打ち(キャッチボール)だと考えると、ぐっと使いこなせます。
コピペで使えるプロンプト集(VOC分析テンプレ)
ここからは、口コミ 分析 AIとしてそのまま使える指示文(プロンプト)を6つ紹介します。【 】の中を自社の言葉に書き換えるだけで使えます。声のデータは、まとめてコピペで貼り付けてください。
①自由記述をテーマごとに分類する
「あなたは顧客アンケートの分析担当です。次のお客様の自由記述を読み、内容が近いものどうしをテーマ別(例:商品・接客・価格・立地・その他)にグループ分けしてください。各テーマに、実際の声を2〜3件ずつ代表例として添えてください。声はこちら:【自由記述をまとめて貼り付け】」
②良い点・悪い点を要約する
「次のお客様の声をもとに、『よく褒められている点トップ5』と『よく指摘されている不満トップ5』を、それぞれ多い順に箇条書きでまとめてください。各項目に、何件くらい同じ趣旨の声があったかの目安も添えてください。声はこちら:【声を貼り付け】」
③改善点と打ち手を抜き出す
「次のお客様の声から、すぐ改善できそうな点を3つと、その具体的な改善アイデアを1つずつ提案してください。お金や手間がかからない順に並べてください。声はこちら:【声を貼り付け】」
④満足・不満の割合をざっくりつかむ(感情分析)
「次の口コミを1件ずつ、『満足』『どちらでもない』『不満』の3つに振り分けて、それぞれの件数と割合を教えてください。最後に、不満に分類した声の共通点を3行でまとめてください。口コミはこちら:【口コミを貼り付け】」
⑤口コミへの返信文をつくる
「次のお客様の口コミに対して、お店として返す返信文を作ってください。感謝を伝え、具体的にほめられた点には触れ、もし指摘があれば真摯に受け止める姿勢を、丁寧で温かい文体で。120字程度で。口コミ:【口コミを1件貼り付け】」
ネット上の口コミ返信は、お店の印象を左右する大切な接点です。返信文づくりのコツは業務メールをClaudeで書く7つのプロンプト集の考え方も応用できます。最後は必ず自分の言葉に直してから投稿してください。
⑥自社の「見たい切り口」で分析させる
「次のお客様の声を、『新規のお客様』と『常連のお客様』で分けたうえで、それぞれが何に満足し、何に不満を持っているかを比較してください。声には属性のメモを付けています。声はこちら:【属性付きの声を貼り付け】」
自社が知りたい切り口(年代・男女・来店回数・地域など)を指定すると、ただの全体集計より、ぐっと打ち手につながる分析になります。
Excel・スプレッドシートと組み合わせて「集計」まで仕上げる

点数(5段階評価など)の集計はExcelやスプレッドシートが得意で、自由記述の読み込みはAIが得意――この両方を組み合わせると、VOC分析はぐっと実用的になります。
たとえば、こんな流れです。
- アンケート結果をスプレッドシートに1件1行で入力(点数の列+自由記述の列)
- 点数はスプレッドシートの関数やグラフで集計(平均点・満足度の割合など)
- 自由記述の列だけをコピーしてAIに渡し、テーマ分類・要約・改善点を出す
- AIが出した要約を、報告書やスライドの形に整えるところまでAIに頼む
数字(定量)はツールで、言葉(定性)はAIで。アンケートの集計をAIと組み合わせるこの形が、VOCをAIで活用するいちばん現実的な進め方です。ExcelやスプレッドシートそのものをAIで効率化する方法はExcel業務をClaudeで効率化するガイドで詳しく解説しています。集めた声から競合との違いを読み解きたいときは競合分析・市場調査をClaudeで加速するガイドもあわせてどうぞ。毎月・毎四半期くりかえし分析するなら、お手本の分類ルールやフォーマットを保存できる「プロジェクト」機能を使うと、毎回同じ品質で集計できます。
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顧客の声をAIで扱うときの3つの注意点
便利な一方で、お客様の情報を扱う以上、必ず押さえておきたい注意点が3つあります。
①個人情報・特定できる情報は入れる前に消す
アンケートや口コミには、お客様の氏名・電話番号・メールアドレス・具体的な来店日時など、個人を特定できる情報が含まれることがあります。AIに渡す前に、これらを削除または伏せ字にするのが基本です。何を入れてよく、何を入れてはいけないかの線引きは中小企業のAIセキュリティ完全ガイドで具体的に解説しています。お客様の声は生々しい情報を含みやすいので、ここを先に整えるのがおすすめです。
②件数・割合などの数字は鵜呑みにしない
AIに「満足が何件」「不満が何%」と数えてもらえますが、AIは数を取り違えたり、もっともらしく丸めたりすることがあります(ハルシネーション=もっともらしい誤りを出す現象)。おおよその傾向をつかむ目安として使い、社外に出す資料や重要な意思決定に使う数字は、点数の集計はスプレッドシートで正確に出す、件数は自分でも確認する、と役割を分けてください。
③「声の偏り」と「少数の重大な声」に注意する
アンケートに答えてくれる人は、とても満足した人か、強い不満を持った人に偏りがちです。AIがまとめた「多数派の声」だけを見て満足せず、「全体のごく一部だが、見逃せない指摘(安全・衛生・法令に関わる声など)はないか」も必ず人の目で拾ってください。AIは多いものを目立たせるのが得意な反面、少数だが重大な1件を埋もれさせることがあります。最終的に「どの声を重く受け止めるか」は、人間が判断する仕事です。
ChatGPTとClaude、どちらでアンケートを分析する?
「うちはどっちを使えばいい?」とよく聞かれます。結論から言うと、アンケートや口コミの分析は、ChatGPTでもClaudeでもどちらでも十分こなせます。すでに会社で使っている方を使えば問題ありません。
そのうえで傾向を挙げると、たくさんの文章をまとめて読み、要点に整理する作業はClaudeが得意とよく言われます。数百件の口コミのように材料が多いときは、Claudeを試してみる価値があります。一方で、まず無料で気軽に試したい場合はChatGPTから始めるのも手です。料金やプランの違いはClaude料金プラン徹底比較、無料で使えるツールは中小企業のための無料で使える生成AIツール7選も参考になります。
大切なのは、ツール選びで悩んで止まるより、まず手元のアンケート20件をAIに仕分けてもらってみることです。一度試せば、「これは使える」という手応えが必ずあります。
顧客の声の活用を「自社に定着」させるには
ここまでの手順は、読めばすぐ試せます。一方で「わが社のどのアンケート・口コミから、どんな切り口で分析すれば改善につながるのか」「集めた声を、どう次の販促や商品改善に回すか」となると、現場ごとの工夫が要ります。
私たち株式会社multi-solutionは、宮崎の中小企業に向けて、AI・Claudeの導入から社内定着(OJT)までを伴走支援しています。
- どのお客様の声(アンケート・口コミ・問い合わせ)から取り入れると効果が大きいかの見極め
- 自社の商品・サービスに合わせた専用の分類ルール・分析プロンプトづくり
- 社員が自分で集計・分析できるようになる研修・OJT
「自社で何から始めればいいか分からない」という方へ、無料の30分相談もあります。まずはClaude導入支援サービスをご覧ください。
まとめ|お客様の声は「集めて終わり」から「読んで活かす」へ
この記事のポイントを整理します。
- アンケート AI 分析の核:自由記述はバラバラに見えて、意味のかたまりに分けられる。その「読んで・分けて・まとめる」作業がAIと相性抜群(=VOC活用の入口)
- 任せる範囲を決める:分類・要約・改善案の抽出はAI、最終の意思決定と数字の確認は人間
- 基本は3ステップ:声を1か所に集める→AIに仕分け・要約させる→対話で深掘りする
- プロンプト6種:【 】を書き換えるだけで、分類・要約・改善抽出・感情分析・口コミ返信まですぐ使える
- 数字はツール・言葉はAI:点数の集計はExcel/スプレッドシート、自由記述はAI、で組み合わせる
- 注意点は3つ:個人情報は消してから/数字は鵜呑みにしない/少数の重大な声を見逃さない
お客様の声は、「集めて終わり」にするにはもったいない財産です。「集める→AIで読んでまとめる→次の一手に活かす」。この流れに変えるだけで、眠っていたアンケートや口コミが、販促と改善のヒントに変わります。まずは、手元のアンケート20件をAIに仕分けてもらうことから始めてみてください。
執筆者
株式会社multi-solution | 宮崎の中小企業のAI活用・Claude(クロード)導入を支援。業務の見極めから、ツールの設定、社内ルールの整備、社内人材を「教える側」に育てるOJTまで、伴走型コンサルティングを提供しています。
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