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中小企業向けAI利用規程・社内ガイドライン雛形|宮崎の経営者がそのまま使える生成AIルール完全版【2026年版】
AI活用

「うちもAI使い始めたけど、社員が好き勝手に機密情報を入れていないか心配」「規程を作ろうとしたが、雛形がなくて止まっている」——宮崎の経営者からよく聞く声です。
大企業向けの長大な規程雛形は世の中にありますが、中小企業がそのまま使える簡潔な規程はなかなか見つかりません。本記事では、中小企業がコピペしてそのまま運用できるAI利用規程の雛形と、現場で動く3点セットのガイドラインを全文公開します。2時間で自社版に仕上げて、今週中に運用開始できます。
なぜ中小企業にもAI利用規程が必要か

規程なしでAI導入=情報漏洩リスクの放置
規程がない状態でAI導入を進めると、社員はそれぞれの判断で機密情報を入力します。「うちの取引先A社の契約条件って…」「先月のB社への提案書のドラフトを直して」——こうした入力が、AIの学習データやログに残るリスクを生みます。
規程は「禁止する」ためではなく、社員が安心してAIを使うための土台です。何が許可されていて、何がダメかが明確になることで、社員はためらわず業務にAIを取り入れられます。
「うちは小さいから不要」の落とし穴
「うちは社員10人だから規程はいらない」と考える経営者は多いですが、これは逆です。社員数が少ない会社ほど、規程の整備が必要な理由は3つあります。
- 1人の社員のミスが会社全体の信用を直接傷つける
- 法務・コンプライアンス部門がないので、判断基準が経営者の頭の中にしかない
- 退職時の情報持ち出しトラブルが起きた時、規程がないと法的に争いにくい
規程があるだけで社員のAI活用度が上がる理由
意外な事実ですが、規程を整備した会社のほうがAI活用が進みます。理由はシンプルで、「これは規程的にOKかな…」と社員が悩む時間が消えるからです。判断基準が明確だと、社員は迷わずAIを呼び出せます。
AI利用規程に必ず入れるべき7つの項目

長すぎる規程は読まれません。中小企業の規程は7項目に絞るのが鉄板です。
1. 目的・対象範囲
「何のためにこの規程を作ったか」「誰が対象か」を冒頭で明示します。業務委託先・パート社員・派遣社員も対象に含めるかを必ず明記してください。
2. 利用が許可されるAIツール
「会社が認めたツールだけ使う」のか「個人の判断でツールを選んでよい」のか。中小企業は「許可リスト方式」(会社が認めたものだけ可)が安全です。
3. 入力してはいけない情報(機密情報の範囲)
最重要項目です。具体例を列挙して、社員が判断に迷わないようにします。
- 取引先の実名・契約条件・金額
- 個人情報(氏名・住所・連絡先・マイナンバー)
- 未公開の財務情報
- 開発中の製品・サービス情報
4. AIで作った成果物の取扱い
AIが出した成果物を、そのまま社外に出してよいか・社内チェックが必要か・誰が最終責任を持つかを明確にします。
5. 著作権・第三者の権利への配慮
AIが生成した文章・画像が、他社の著作物に酷似する可能性があります。「外部公表前に確認する」ルールを必ず入れてください。
6. インシデント発生時の報告ルール
「機密情報を誤って入力した」「AI出力に他社の情報が混じっていた」など、ヒヤリハットを発見したら即座に報告する窓口を決めます。
7. 違反時の対応
懲戒対象になるか、まずは注意レベルかを明示します。中小企業では「初回は注意・継続的な違反は懲戒対象」が現実的です。
【コピペ可】中小企業向けAI利用規程ひな形(全文)

下記をそのままコピーして、{会社名} などの { } 部分を自社情報に置き換えれば、明日から運用できます。
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生成AI利用規程
第1条(目的)
本規程は、{会社名}(以下「当社」)の役職員等が、業務において
生成AI(ChatGPT、Claude、Geminiその他類似のサービスを総称する。
以下「生成AI」)を利用する際の遵守事項を定め、業務効率化と情報
セキュリティの両立を目的とする。
第2条(適用範囲)
本規程は、当社の役員、正社員、契約社員、パート社員、派遣社員、
業務委託先のうち当社業務に従事する者すべてに適用する。
第3条(利用が許可される生成AIツール)
業務利用が許可される生成AIツールは、以下のとおりとする。
これら以外のツールを業務利用する場合は、事前に{管理部門}の
承認を得るものとする。
(1) Claude(Anthropic)
(2) ChatGPT(OpenAI)
(3) Google Gemini
(4) Microsoft Copilot
(5) その他、{管理部門}が業務利用を許可したツール
第4条(入力してはならない情報)
役職員等は、生成AIに以下の情報を入力してはならない。
ただし、契約上または技術的に学習に使用されないことが保証されて
いる有料プラン(Claude Team以上等)を使用する場合は、{管理部門}の
事前承認のもと、一部の業務関連情報の入力を許可する場合がある。
(1) 取引先の実名・契約条件・金額・連絡先
(2) 個人情報(氏名、住所、電話番号、メールアドレス、
マイナンバー、健康情報等)
(3) 未公開の財務情報、未発表の経営計画
(4) 開発中の製品・サービスの仕様、技術情報
(5) 営業秘密に該当する情報全般
(6) 第三者から守秘義務を負って受領した情報
第5条(成果物の取扱い)
1. 生成AIが出力した成果物を社外公表または取引先への提出に用いる
場合は、必ず人間が内容を確認し、事実関係・著作権・誤情報の
有無を点検した上で利用する。
2. 重要な意思決定・契約書・公的書類への利用については、関連部門
または専門家のチェックを受けるものとする。
第6条(著作権および第三者の権利の尊重)
役職員等は、生成AIが出力した内容が第三者の著作権、商標権その他
知的財産権を侵害しないよう、外部公表前に必要な確認を行わなければ
ならない。疑義がある場合は{管理部門}に相談する。
第7条(インシデント報告)
役職員等は、以下のいずれかに該当する事象を発見した場合、速やかに
{管理部門}に報告しなければならない。
(1) 機密情報を誤って生成AIに入力したことに気づいたとき
(2) 生成AIの出力に他社の機密情報・個人情報と思われる
内容が含まれていたとき
(3) 生成AIの利用に起因して、業務上のトラブルが発生または
発生する恐れがあるとき
第8条(違反時の対応)
本規程に違反した場合、初回は{管理部門}による指導・教育を行う。
継続的な違反または重大な情報漏洩を生じた場合は、就業規則に基づき
懲戒処分の対象となることがある。
第9条(規程の見直し)
本規程は、生成AIサービスおよび関連法令の変化を踏まえ、
四半期ごとに見直すものとする。
附則
本規程は{2026年X月X日}より施行する。
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A4で1枚半〜2枚に収まる、中小企業に必要十分な分量に整えてあります。
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規程をすぐ作るための社内ガイドライン3点セット
規程は「枠組み」ですが、現場が日々判断するための運用ガイドラインが別途必要です。3点セットで運用してください。
ガイドライン1:「AIに入れていい情報」「ダメな情報」リスト
A4 1枚にまとめて、社員のデスクに貼れる形にします。
■ AIに入れていい情報
- 自分が公開Webから入手した情報
- 一般的な業務知識・調査内容
- 個人を特定できない統計データ
- ダミー化された顧客情報(A社、◯◯円など)
■ AIに入れてはいけない情報
- 取引先の実名・契約金額・条件
- お客様の個人情報(氏名・住所・電話番号)
- 当社の未公開財務情報
- 開発中製品の仕様・技術情報
- 退職時には社内情報の持ち出し全般
ガイドライン2:成果物チェックリスト
AIで作った文書を社外に出す前に確認する5項目です。
□ 数値・固有名詞に誤りがないか(ハルシネーション確認)
□ 第三者の著作物・商標を侵害していないか
□ 自社のトーンに合っているか(口調・敬語レベル)
□ 機密情報が含まれていないか
□ 法務・専門家チェックが必要なレベルか判断
ガイドライン3:インシデント報告フロー
「機密情報を誤入力した」「変な出力が出た」時の報告手順です。5分以内に報告を徹底します。
発見 → 即座に{管理部門担当者}に口頭またはチャット連絡
→ 詳細をフォームに記入(5分以内)
→ 管理部門が影響範囲を判定
→ 必要に応じて取引先連絡・関係者周知
→ 四半期レビューで全社共有・対策強化
機密情報の取扱いの詳細は中小企業のAIセキュリティ完全ガイドで具体例とともに解説しています。
規程運用を定着させるための3ステップ
規程は作って終わりではなく、運用を定着させる仕組みが必要です。
ステップ1:朝礼・全体会議で経営者が宣言
施行日に、社長が全社員の前で「これからこの規程で運用します」と宣言します。社長の本気度が伝わると、社員の意識が一段上がります。
ステップ2:研修で「具体例」を見せる
抽象的な規程文だけでは社員は動けません。「こういうケースはOK、こういうケースはNG」の具体例10個を、研修で見せてください。
例:
- OK:「飲食店向けメニュー紹介の文章を、丁寧な口調で500字以内で作って」
- NG:「取引先B社の◯◯部長へのお礼メールを、過去のやり取り(添付)を踏まえて作って」
ステップ3:四半期ごとに規程を見直す
AI業界は変化が激しく、3ヶ月に一度は規程を見直す必要があります。新しいツールが出る、規約が変わる、社員からの要望が出る——こうした変化を反映して、規程をアップデートします。
AI推進担当者が中心となって運用を回す形がベストです。担当者の選び方はAI推進担当者の選び方と育て方完全ガイドで詳しく解説しています。
宮崎の中小企業がやりがちな失敗3パターン
規程を整備した会社でも、運用でつまずくことがあります。特に多い失敗3パターンを紹介します。
失敗1:規程を作って終わり、運用しない
規程を作って棚にしまったまま、誰も読まない・運用しない。これが最多の失敗です。月1回の朝礼で「規程の1項目」を読み上げるだけで、運用が定着します。
失敗2:禁止事項を多すぎて社員がAIから離れる
「あれもダメこれもダメ」では、社員は萎縮してAIを使わなくなります。禁止は最小限、許可は明示的にが原則です。
失敗3:「うちは関係ない」と業務委託先・パート社員に伝えない
「うちの正社員には伝えたが、外部委託先には言っていない」は危険です。契約書に「当社の生成AI利用規程に従う」の一文を必ず追加してください。
まとめ|まず雛形をコピーして、自社版に2時間で仕上げる
AI利用規程は、難しく考えるほど作れません。まず本記事の雛形をコピーして、自社の状況に合わせて2時間で仕上げるのが正解です。完璧を目指さず、四半期ごとに改訂していけば十分です。
90日かけて社内に定着させる流れは中小企業のAI導入「90日定着ロードマップ」で詳しく解説しています。本記事の規程は、ロードマップの「Week 8:運用ルール整備」のタイミングで作るのが理想です。
「自社版にカスタマイズしたいが、判断に迷う」「業界特有の機密情報があり、雛形だけでは不安」という方には、月額10万円から始められる導入支援プランで規程整備までサポートできます。詳しくは月額10万円から始めるClaude導入支援をご覧ください。
規程を1日寝かせるたびに、情報漏洩リスクは続きます。今日のうちに雛形をコピーして、来週月曜から運用開始してみてください。
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