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【実録】GA4・サーチコンソールのレポート作成をAIで自動化|数字が苦手な社長でも月次で振り返れる仕組み

AI活用

GA4レポートをAIで自動化することを示すアイキャッチ画像。ノートパソコンでアクセス解析のグラフを見て安心する経営者のイラストと「数字が苦手でも月次で振り返れる」の文字、データ取得・月次レポート・打ち手立案の3項目をオレンジの丸数字で図示している。

「GA4(Googleアナリティクス)、開いてみたけど、どこを見ればいいのか分からずそっと閉じた」——心当たりはないでしょうか。

正直に告白すると、弊社(宮崎市のITコンサルティング会社)も少し前までそうでした。ホームページに計測タグは入っている。データも毎日たまっている。でも、レポートは誰も見ていない。アクセス解析が大事なのは分かっているのに、画面が難しくて後回し——多くの中小企業と同じ状態でした。

それが今は、月初にAI(Claude)へ一言指示するだけで、前月のGA4とサーチコンソールのデータ取得から月次レポート、次の打ち手の候補出しまでが自動で終わる仕組みになっています。社長が見るのは、たった3つの数字だけです。

この仕組みは、ブログ運用をAIに任せて検索流入が約20倍になった実録「ブログを書く時間がない社長へ|1年止まっていた会社ブログをAIで月30本・検索流入20倍にした仕組みと費用を全公開【実録】」の続編です。前回の記事で「数字を見てテーマを選ぶ」と書いた、その「数字を見る」部分の種明かしにあたります。数字が苦手な方にこそ読んでいただきたい内容です。

「アクセス解析、正直よく分からない」は普通のこと

最初にお伝えしたいのは、GA4が分からないのはあなたのせいではないということです。

  • 2023年7月に旧バージョン(ユニバーサルアナリティクス)の計測が終了して現行のGA4への移行を迫られ、画面も用語も一新されたため、以前使えていた人でも迷子になった
  • 「セッション」「エンゲージメント」「コンバージョン」など、カタカナの専門用語が多い
  • 機能が多すぎて、「結局うちの商売にとって良いのか悪いのか」が読み取れない

弊社も、2026年6月まではタグを入れたまま放置していました。7月に重い腰を上げて総点検したところ、問い合わせフォームの送信数の計測が、実は正しく動いていなかったことまで発覚しました。「入れてあるから大丈夫」と思っていた計測が、肝心の一番大事な数字を取れていなかったわけです。

ここで大事な発想の転換があります。GA4を「使いこなす」必要はありません。決まった数字だけを月1回見る。画面と格闘する作業はAIに任せる。これだけで、アクセス解析は経営の道具になります。

GA4とサーチコンソールの役割分担(これだけ知ればOK)

仕組みの前に、道具の整理をひとつだけ。Googleが無料で提供する分析ツールは2つあり、役割が違います。

ツールわかることたとえるなら
サーチコンソールサイトに来る前:どんな検索語で何回表示され、何回クリックされたか、検索順位は何位か店の前を通った人・入店した人の記録
GA4(Googleアナリティクス)サイトに来た後:どのページを見て、どこから来て、問い合わせまで至ったか入店後にどの棚を見て、レジまで来たかの記録

サーチコンソールの使い方が分からないという声もよく聞きますが、細かい機能は覚えなくて大丈夫です。「検索パフォーマンス」という画面に、お客様が使った検索語がそのまま並んでいる——まずはそれだけ知っていれば十分です。ここが後述する「打ち手」の宝の山になります。

両方とも無料なので、ホームページをお持ちなら「導入だけ」は済ませておくことを強くおすすめします(導入されているかどうかは、制作会社に聞けばすぐ分かります)。

仕組みの全体像:GA4・サーチコンソールのレポート作成を自動化する3工程

GA4レポート自動化の全体フロー図解(AIの3工程と人の役割)

「レポート作成の自動化」と聞くと大がかりに聞こえますが、やっていることは3工程だけです。弊社の月次運用は、月が変わったらAIに「先月の月次分析をして」と一言伝えるところから始まります。そこからAIが次を実行します。

  1. データ取得:GA4とサーチコンソールから前月分のデータをAPI(システム同士の連携の仕組み)経由で取得し、Excel/CSVとして保存します。画面を開いてスクリーンショットを撮ったり、手でコピペしたりはしません
  2. 月次レポート作成:あらかじめ決めた指標(後述の3つ)で集計し、前月・前年と比較した月次レポートにまとめます
  3. 打ち手の候補出し:数字の変化から「タイトルを直すべき記事」「新しく書くべきテーマ」「導線の弱い場所」を候補として挙げます

連携の初期設定は一度だけ専門的な作業が必要ですが(本記事では詳細は割愛します)、一度作れば毎月同じ処理が同じ品質で回るのがポイントです。人がやるのは、一言の指示と、レポートの確認、そして「来月どう動くか」の決定だけ。AIの処理自体は10分程度で終わります。

見る数字は3つに絞った

社長が毎月見る3つの数字の図解(問い合わせ数・地元比率・取りこぼしキーワード)

レポートには多くの数字が載せられますが、社長が毎月見るのは3つだけと決めています。

  1. 問い合わせ数:フォーム送信まで至った数。これが商売の最終成果です。アクセス数やページビューは「頑張った感」は出ますが、それ自体は売上になりません
  2. 地元(宮崎)からの比率:弊社の商圏は宮崎が中心です。全国から読まれても、商圏内に届いていなければ受注にはつながりにくい。「誰に届いているか」の確認です
  3. 取りこぼしキーワード:検索結果に表示されているのにクリックされていない検索語、探されているのに受け皿のページがない検索語。ここが次の打ち手の材料です

数字が苦手な方ほど、見る数字は絞るべきだと考えています。10個の指標を眺めて何も決まらないより、3つの数字から1つ行動を決めるほうが、確実に前に進みます。

数字が「打ち手」に変わった実例

取りこぼしキーワードが打ち手に変わる流れの図解

レポート作成を自動化して分かったのは、レポートの価値は「きれいな資料」ではなく「打ち手が決まること」だという当たり前の事実です。AIにブログや各ページのアクセスデータを分析させると、人が画面を眺めていては気づけない「ズレ」が機械的に洗い出されます。弊社で実際にあった例を挙げます。

  • 表示されているのにクリックされない記事が見つかった → 検索結果での見出し(タイトル)を、検索した人の言葉に合わせて修正
  • 「AI研修」を地域名つきで探す検索があるのに、肝心のサービス紹介ページのタイトルに地域名が入っていなかったことが判明 → タイトルを修正し、検索の受け皿を整備
  • よく読まれている記事からサービス案内への誘導リンクがほぼゼロだったことが判明 → 人気記事に案内リンクを設置し、そのクリック数自体も計測対象に追加
  • 探されているのに記事がないテーマをリストアップ → 翌月の記事テーマとして採用

前回の実録で「アクセスデータをもとにAIが次のテーマを提案する」と書きましたが、その裏側がこの取りこぼしリストです。検索流入が約20倍(月54→1,086セッション、前年同月比)に伸びた背景には、記事を量産しただけでなく、AIによるブログ分析で毎月この数字を見て、テーマと修正箇所を選んでいたことがあります。書く仕組みと振り返る仕組みは、両輪です。

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顧問先の月次レポートも同じ仕組みで作っています(匿名事例)

この仕組みは自社のためだけではありません。宮崎県内のある顧問先企業では、毎月同じ流れでデータを取得し、A4・6ページの月次アクセスレポート(PDF)を作成して、定例の打ち合わせでご説明しています。

心がけているのは、「社長がそのまま読めるレポート」にすることです。たとえば——

  • 「表示回数」ではなく「検索結果に貴社が出た回数」と書く
  • グラフの羅列ではなく、1ページ目に「先月の結論」を3行で書く
  • 最後のページは必ず「来月やること」で締める(数字の報告で終わらせない)

アクセス解析のレポートは、専門用語のまま渡されても意思決定につながりません。数字を日本語に翻訳して、打ち手までセットにする——ここは道具ではなく設計の問題で、AIを使う場合も同じです。

こうした月次レポートの作成・ご説明は、弊社ではホームページの保守やAI顧問契約の一部としてご提供しています(顧問契約の考え方は「AI顧問契約とは?中小企業が「顧問」をつけるメリットと活用法」にまとめています)。

つまずいたことと運用ルール(正直に書きます)

順風満帆に見えますが、運用初期にはつまずきもありました。実録なので正直に書きます。

  • 月の途中でデータを取ると、1ヶ月分そろわない:当たり前のようですが、初回は月の途中までのデータで集計してしまい、数字が実際より小さく出ました。以後「前月分は月初に取得する」をルール化しています
  • AIの集計は検証してから使う:取得した数字が管理画面の表示と一致するか、運用初期に人の目で突き合わせました。AIは便利ですが、検証なしの数字を経営判断に使うのは危険です
  • 解釈と決定は人の仕事:「この数字だからこう動く」という最後の判断はAIに任せません。AIが出すのはあくまで候補です

もうひとつ、データの扱いについて。アクセス解析のデータは個人を特定しない統計情報ですが、業務データをAIに渡す以上、入力内容が学習に使われないプラン・設定で使うことが前提です(考え方は「中小企業のAIセキュリティ完全ガイド」で解説しています)。

かかっている費用

この仕組みの追加費用は、実質ゼロ円です。

GA4もサーチコンソールも無料です。AIはブログ作成や経理などで既に業務利用している有料プラン(月約15,000円)の範囲内で動いており、アクセス解析のための追加契約はしていません。

選択肢費用の目安向いているケース
手作業で画面を見て転記0円(ただし時間と挫折のコスト)見る指標が決まっていて、月次の習慣がすでにある
レポートツール・解析の外注月数千円〜数万円複数サイト・広告運用まで含めて本格的に回す
普段のAIに任せる(弊社の方法)追加0円〜すでにAIを業務利用していて、まず月次の振り返りを習慣化したい

※費用は2026年7月時点の一般的な目安です。

自社で小さく始めるなら:3ステップ

API連携まで作らなくても、考え方は今日から試せます。

  1. GA4とサーチコンソールが入っているか確認する:自社サイトの状況を制作会社に聞いてみてください。入っていなければ、まず導入だけ済ませます(両方無料です)
  2. 月1回、サーチコンソールのデータをAIに読ませる:「検索パフォーマンス」の画面からデータをエクスポートし、ChatGPTやClaudeに貼り付けて「表示回数が多いのにクリック率が低いキーワードを10個挙げて、それぞれ改善案を出して」と頼んでみてください。これだけで取りこぼしリストの感覚がつかめます
  3. 「今月の結論」と「来月やること1つ」を書き残す:数字そのものより、数字を見て何を決めたかが資産になります。1つで構いません

よくある質問

Q. GA4が正しく設定できているか自信がありません。

A. まずは今の状態のままAIに読ませて、分かる範囲から始めて大丈夫です。ただし、問い合わせ数の計測は正しく動いていないケースが実際に多く(弊社も動いていませんでした)、一度の点検の価値は大きいです。

Q. アクセスが月数百程度でも、分析する意味はありますか?

A. あります。むしろアクセスが少ないうちは、GA4よりサーチコンソールの取りこぼしキーワードが宝の山です。「探されているのに応えられていない検索」を1つずつ拾うことが、アクセスを増やす一番の近道です。

Q. ChatGPTでもできますか?

A. できます。エクスポートしたデータを貼り付けて分析させる使い方なら、どのAIでも今日から可能です。「毎月自動でデータ取得から」まで進めたい場合に、API連携の仕組みづくりが必要になります。

Q. レポート作成だけお願いできますか?

A. はい。弊社ではホームページ保守やAI顧問契約の一環として、月次アクセスレポートの作成とご説明に対応しています。まずは現状の計測が正しく動いているかの確認からになりますので、無料相談をご利用ください。

まとめ:「数字を見る月1回」をAIに支えてもらう

  • GA4が分からないのは普通のこと。使いこなさず、決まった数字だけ月1回見ると割り切る
  • サーチコンソールは「来る前」、GA4は「来た後」。まず両方の導入確認から
  • 弊社はデータ取得→月次レポート→打ち手の候補出しまでをAIで自動化。人は指示・確認・決定だけ
  • 見る数字は問い合わせ数・地元比率・取りこぼしキーワードの3つに絞る
  • レポートの価値は資料の美しさではなく打ち手が決まること。検索流入20倍の裏側もこの運用
  • 追加費用は実質ゼロ。まずはサーチコンソールのデータをAIに貼り付けるところから

この仕組みの土台になったブログ運用の全体像は、前回の実録「ブログを書く時間がない社長へ|1年止まっていた会社ブログをAIで月30本・検索流入20倍にした仕組みと費用を全公開【実録】」で公開しています。あわせてお読みください。

弊社では、アクセス解析の計測点検から月次レポートの仕組みづくり、AIを使った運用まで、宮崎の中小企業のみなさまを支援しています。「うちの数字、ちゃんと取れているのか見てほしい」という段階からで構いません。お気軽にご相談ください。

※本記事は自社および顧問先の実運用(2026年7月時点)に基づく実録です。数値は当社の一事例であり、効果を保証するものではありません。顧問先の事例は特定を避けるため一部の情報を伏せています。

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