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ブログを書く時間がない社長へ|1年止まっていた会社ブログをAIで月30本・検索流入20倍にした仕組みと費用を全公開【実録】
AI活用

「会社のブログ、更新しなきゃとは思っているんだけど…」
そう思ったまま、気づけば最終更新が1年前。実はこれ、少し前の弊社のことです。
弊社(宮崎市のITコンサルティング会社)のブログは、1年以上更新が止まっていました。1本書くのにテーマ決め・本文・画像まで含めて1〜2日かかり、本業が忙しくなると真っ先に後回しになる。よくある話だと思います。
それが今、月30本以上のペースで更新され、検索からの流入は前年同月比で約20倍になりました。社長である私が1本の記事にかける時間は、確認と公開ボタンを押すだけの10分程度です。
種明かしをすると、記事作成のほぼすべてをAI(Claude)に任せる仕組みを作りました。そして、いまお読みいただいているこの記事自体も、その仕組みで作られています。
この記事では、実際の数字(本数・時間・費用・アクセス)を隠さず公開しながら、どんな仕組みなのか、何に気をつけているのかを紹介します。「ブログが大事なのは分かっているが、書く時間がない」という経営者の方の参考になれば幸いです。
導入前:ブログが「一番大事なのに一番後回し」だった
まず、仕組みを作る前の状態を正直に書きます。
- 1本書くのに、テーマ・内容・サムネイル画像を考えて1〜2日かかる
- 本業(コンサルティング・研修)が忙しく、ブログは常に後回し
- 結果、1年以上更新ゼロ。ホームページは「動いていない会社」に見える状態
ブログが集客に効くことは、仕事柄よく知っていました。それでも続かなかったのは、意志の問題ではなく「社長の時間を使う前提の仕組みだったから」です。中小企業では、社長より商品や会社に詳しい書き手は社内にいないことが多く、外注しても「うちらしさ」が出ない。この構造がある限り、ブログは止まります。
導入後の数字をすべて公開します
仕組みを本格稼働させたのは2026年5月です。約2ヶ月半の実測値がこちらです。

| 項目 | 導入前 | 導入後(実測) |
|---|---|---|
| 更新ペース | 1年以上ゼロ | 約2.5ヶ月で90本超(月30本以上) |
| 1本にかかる社長の時間 | 1〜2日 | 約10分(テーマ返答+確認+公開) |
| 検索からの流入 | 月54セッション | 月1,086セッション(約20倍) |
| サイト全体のアクセス | 月126セッション | 月1,468セッション(約11.7倍) |
※流入は自社サイトのGoogleアナリティクス(GA4)実測値。2025年6月と2026年6月の同月比較です。効果は当社の一事例であり、成果を保証するものではありません。
特にお伝えしたいのは、この流入のほとんどが社名を知らない人からの検索だということです。「議事録 AI」「原価計算 やり方」といった悩みで検索した宮崎県内外の方が、記事を通じて弊社を知り、問い合わせにつながる。ブログが「眠っている名刺」から「24時間働く営業担当」に変わりました。
仕組みの全体像:AIが記事を作り、人が「決めて、確かめて、出す」
全体の流れはシンプルです。

AIがやっていること
- テーマ提案:過去記事やアクセスデータをもとに「次はこのテーマはどうか」と提案
- 構成づくりと執筆:読者の検索意図に合わせて構成を立て、4,000〜5,000字の本文を書く
- 事実確認:料金・制度などの数字を公式サイトと突き合わせて検証する
- 図解画像の作成:本文の内容に合わせた図解やアイキャッチを生成する
- 下書き投稿:ホームページ(WordPress)に「下書き」の状態でセットする
人間(社長)がやっていること
- テーマにOKを出す(1行読んで「はい」と返すだけ)
- 下書きを確認する(内容が会社の考えと合っているか)
- 公開ボタンを押す
この3つで、1本あたり10分程度です。
「下書きまで」にしている理由
大事なこだわりとして、AIには公開の権限を渡していません。どれだけ自動化しても、最後に世に出す判断は必ず人間がする。ここを崩すと、間違った情報が会社の名前で発信されるリスクが残ります。「AIが下書きまで・公開は人」が、スピードと信頼を両立する現実的な線だと考えています。
かかっている費用も公開します
気になるお金の話です。この仕組みの月額コストは以下のとおりです。

| 項目 | 月額(目安) |
|---|---|
| AI(Claudeの有料プラン) | 100ドル(約15,000円) |
| 画像生成(AIのAPI利用料) | 約1,500〜2,000円 |
| 合計 | 約2万円以内 |
月30本書けるので、1本あたり約600円という計算になります。記事制作を外注すると1本あたり数万円かかることが一般的なので、コスト構造がまったく変わります。何より、外注では出せない「社長の考え・自社の実体験」を反映した記事になることが、金額以上の違いです。
費用対効果の考え方そのものは、別記事「AI導入の費用対効果(ROI)の考え方」で詳しく解説しています。
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品質を守るためにやっていること
「AIが書いた記事なんて、質が低いのでは?」という疑問は当然です。実際、何もせず丸投げすれば低品質な記事が量産されます。弊社が品質のために固定している工程は次の4つです。
- 数字は一次情報で裏取りする:補助金・料金・法制度の記事は、必ず公式サイト・公式資料と突き合わせてから公開する
- 法律に近いテーマは線を引く:就業規則や助成金申請など専門家の独占業務に関わる内容は「AIはたたき台まで、手続きは専門家へ」と必ず明記する
- 誇大な表現を使わない:効果の数字は自社の実測のみ。「必ず儲かる」「No.1」のような根拠のない表現は書かない
- 既存記事との重複を避ける:似たテーマを乱造すると検索評価が下がるため、過去90本との棲み分けを毎回チェックする
セキュリティ面の考え方は「中小企業のAIセキュリティ完全ガイド」にまとめています。
正直な注意点:うまくいかなかったことも書きます
実録なので、つまずきも共有します。
- 成果が出るまで約2ヶ月かかった:5月に始めて、流入が明確に伸びたのは6月後半から。書いてすぐ検索に載るわけではありません
- 最初は「AIっぽい記事」ができた:装飾的なだけの画像、どこかで読んだような一般論。図解画像のルール化や「実体験を入れる」構成に直すまで試行錯誤しました
- テーマ選びを外すと読まれない:実際、検索需要のないテーマで書いた記事は今もほぼ読まれていません。アクセスデータを見てテーマを選び直すことが必要でした
つまり「ツールを入れれば終わり」ではなく、運用の型を作るまでに人の判断が要るということです。この「型作り」こそ、AI導入全般の成否を分けるポイントだと感じています(詳しくは「AI導入の前にやるべき業務整理の3ステップ」もどうぞ)。
自社で小さく始めるなら:3ステップ
同じ仕組みをいきなりフル構築する必要はありません。おすすめの始め方は次の3段階です。
- 週1本、AIと一緒に書いてみる:ChatGPTやClaudeに「読者・目的・構成」を伝えて下書きを作らせ、自分の言葉に直す。まず「1〜2日→2時間」を体験する
- 型を作る:うまくいった記事の構成・指示文を保存し、毎回同じ手順で回す。議事録やSNS投稿文など、他の文章業務にも同じ型が使えます
- 数字を見てテーマを選ぶ:無料のGoogleサーチコンソールで「どんな検索で見られているか」を確認し、需要のあるテーマに寄せていく
社内にAIを定着させる全体の進め方は「中小企業のAI導入 90日定着ロードマップ」で詳しく解説しています。
よくある質問
Q. 本当に社長の作業は10分だけですか?
A. 通常記事は「テーマへの返答・下書き確認・公開」で10分程度です。ただし、自社の実体験を書く記事(この記事もそうです)は、AIからの取材(ヒアリング)に答える時間が別途20〜30分かかります。
Q. 会社の機密情報が漏れませんか?
A. 顧客名・契約内容などの機密はAIに渡さないルールで運用しています。また、法人・有料プランでは入力内容がAIの学習に使われない設定を選べます。導入時に必ず確認すべきポイントです。
Q. どのAIを使っていますか?
A. 文章はClaude(クロード)、画像は画像生成AIを使っています。ツール選びは「会社の業務に合うか」次第なので、無理に同じ構成にする必要はありません。
Q. 記事の外注とどちらがよいですか?
A. 「社長の知見を記事にしたい」ならAI+自社運用、「完全に手を離したい」なら外注が向きます。ただし外注でも内容確認は結局社長の仕事になるため、月数本以上書くならAI運用のほうがコストも自由度も有利というのが実感です。
まとめ:ブログを止めているのは「時間」ではなく「仕組み」
- 1年止まっていた弊社ブログは、AI活用で月30本更新・検索流入約20倍(2025年6月→2026年6月、GA4実測)になった
- 社長の作業は1本あたり約10分。費用は月2万円以内
- 品質の鍵は「AIは下書きまで、公開判断は人」「数字の裏取り」「誇大表現を使わない」
- いきなり自動化せず、週1本×AI下書きから始めるのが現実的
弊社では、この仕組みづくりを含めた中小企業のAI導入・定着を支援しています。「うちの会社でもブログや文章業務を仕組み化できるか?」という段階のご相談も歓迎です。
※本記事の数値はすべて自社実測値(2026年7月時点)です。効果を保証するものではありません。
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